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『日本経済新聞』北海道版 2005年9月17日付

北大など7大学と大手6社、IT即戦力を産学で育成


 北海道大学など7大学は大手企業6社と組み、情報技術(IT)関連の製品・
システム開発に求められる人材の育成に乗り出す。大学院生を対象に講座を開
設し、札幌と東京を結んだ遠隔授業システムを導入。企業の研究開発の最前線
に長期派遣するインターンシップ制も導入する。プロジェクト管理者の育成に
重点を置き、即戦力を求める企業のニーズに応える。

 北大を中核に道内の公立はこだて未来、北見工業、室蘭工業のほか、筑波、
奈良先端科学技術大学院、慶応義塾の計七大学が参加。企業側は日立製作所、
日本IBM、NEC、富士通、NTT、NTTデータが協力する。

 まず10月に北大の大学院情報科学研究科に「実システム開発講座」(八科目)
を開設する。カリキュラムはプロジェクトマネジメント協会東京支部(東京・
中央)の協力を得て作成。研究開発プロジェクトの管理から交渉技術の習得、
リーダーシップの養成まで幅広い内容とし、プロジェクト管理の国際資格「P
MP」を取得できる人材育成を目指す。