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『朝日新聞』2005年9月16日付 国立大、「落第」ゼロ 文科省が業務評価 文部科学省は16日、04年春に法人化した国立大学の業務実績に対する初 めての評価結果を公表した。運営、財務など4項目だが「落第」となる「重大 な改善事項がある」と指摘された大学はゼロ。「業務運営の改善や効率化」の 項目では、89大学の大半が計画通りとの評価で、うち「特筆すべき進行状況」 とされたのが東京工業大など7校。約1割の10大学では事務簡素化などで 「やや遅れている」とされた。 法人化に伴い、各大学は各事業年度ごとに、自らの計画の進捗(しんちょく) 状況について国立大学法人評価委員会から評価を受けることになった。同委員 会は「改革に積極的に取り組んでいるが、計画そのものが消極的な内容の大学 もあった」と指摘した。 各大学から報告された改革の具体例によると、東北大は教員人件費の5% (約13億円)を使ってノーベル賞級の研究者を招くことにし、すでに化学賞 を受賞したアーメド・ズベイル氏が教壇に立っている。 |