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『朝日新聞』三重版
2005年9月15日付 三重大と中電 包括協定に調印 三重大と中部電力(本社・名古屋市)は14日、産学連携の包括協定に調印 した。これまでも理工系の研究で協力関係にあったが、今後は個別の研究の枠 組みを越え、大学と企業として総合的に連携。人材交流・育成などへ幅を広げ、 地域貢献を強めるのが狙いだ。 豊田長康学長は会見で、環境分野の研究や教育面で、中電のノウハウを生か した交流に期待を込めた。さらに「研究者の相互交流や、インターンシップの 可能性を探りたい」と述べた。 大学との包括協定の締結は三重大が初という中電の川口文夫社長も「小中学 生が環境に対し、熱っぽい意見を持っている。環境教育などの地域貢献も事業 者だけでやるのでなく、協定が生かされれば」と話した。 法人化により、三重大は地域密着の強化・アピールに懸命だ。一方の中電も、 電力の小売り自由化が広がり、本格的な競争時代を迎える。互いに「知恵を拝 借」して、地域の信頼をつかみたい考えだ。 今後、大学側からは副学長が、中電側からは役員が参加する協議会で、具体 的な活動内容を決めていく。 |