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『朝日新聞』石川版 2005年9月5日付

金沢大純利益13億7800万円 04年度決算


 金沢大は、法人化後初めてとなる04年度決算を発表した。資産総額は約1
561億2700万円で、経常収益は約420億8500万円、純利益は約1
3億7800万円だった。

 まとめでは、総資産のうち、土地や建物などの有形固定資産が1407億円
超で、9割を占めた。研究などで取得した特許権は仮勘定を含め、約1千万円
だった。

 純利益のうち、7億4500万円は国から引き継いだ付属病院の診療債権や、
学生の入学料債権などの初年度限りの「臨時利益」。また、大学運営上の利益
は6億3300万円。このうち3億700万円は付属病院が病床稼働率の向上
や、紹介患者の増加などに努めた増収という。

 経費節減策としては、定期刊行物や光熱費、燃料費などを前年度比3・2%
減とし、約6千万円を節約。一方、企業との共同研究や受託研究に力を入れ、
同10・4%増の27億5700万円の外部資金を獲得した。

 ただ、収益の4割を占める国からの運営費交付金は一部の経費を除き、毎年
1%ずつ削減され、05年度は1億3500万円の削減が見込まれる。林勇二
郎学長は「一層の節減合理化を図り、教育研究の経費の充実や、質の向上に努
めたい」とコメントした。