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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年8月29日付

東北大、キャンパスの一部を売却し移転・独立法人化後で初


 東北大は29日、仙台市中心部にあるキャンパスの一部を売却し、仙台市郊外
の宮城県有地に移転する計画を発表した。2007年度中に造成を始め、10年度の
完了を目指す。東北大によると、04年4月に国立大が独立行政法人化して以降、
自前で資金を手当てしてキャンパスを移転するのは初めて。

 土地取得や建設にかかる約200億円は農学部などがある雨宮キャンパス(9.3
ヘクタール)と片平キャンパスの一部(5.5ヘクタール)を売却してねん出。工
学部などのある青葉山キャンパスに隣接する県有地82ヘクタールを取得し、農
学部や片平キャンパスにある電気通信研究所を移転させる。

 東北大はこのほか新キャンパスに200億円以上かけて大学院情報科学研究科な
どを整備する計画。この建設には国からの補助金のほか、PFI(民間資金を
活用した社会資本整備)の導入を検討する。