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『朝日新聞』山梨版
2005年8月27日付 山梨大、さらに連携協定 水宝連・商議所と 開発力・営業力を連結 山梨大学はこのほど、甲府商工会議所や県水晶宝飾連合会(水宝連)と、相 次いで包括的連携の協定を結んだ。大学が持つ研究開発力と、企業の営業力を 結びつけ、業界の活性化を狙う。 甲府商工会議所は、連携の第一弾として「ドラゴンゲートプロジェクト」を 企画している。 大学が持つ基礎研究の成果を利用して、新製品開発をしたい企業を、同会議 所が募集。大学側が学内に研究室を設置し、研究者と企業が一緒に研究できる 場を提供する仕組み。同会議所が研究室の入居料などを助成する。 同会議所では、9月下旬から参加企業を募集し、早ければ10月にもプロジェ クトをスタートさせる予定。同会議所の会員企業で、山梨大の基礎研究を活用 することが応募条件となる。 従来の「ものづくり」の範囲にとらわれずに結びつきを深めようと、今回の 「包括的連携協定」が実現した。今後も学生の研究を街づくりや観光の活性化 に反映させるなど、様々な分野で大学と企業の連携を検討中という。 また、有望な市場としてプラチナ製品の開発に力を入れている県水宝連は、 同大の「クリスタル科学研究センター」などと共同で、品質の高いプラチナ合 金の研究をする。 同大はこれまでに、県や山梨中央銀行など自治体、企業6団体と連携協定を 結んでいる。今後も富士吉田商工会議所、甲府市などとの連携を進める予定と いう。 |