トップへ戻る  以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク

『河北新報』2005年8月26日付

地域振興へ連携強化 岩手大と花泉町、共同研究施設設置


 岩手県花泉町と岩手大は25日、花泉町役場で、共同研究施設を設置する覚
書に調印した。農産品開発や環境・福祉のあり方などについて、大学の研究成
果を町の地域振興に役立てていく。

 施設は、町農業開発センター内に設置。(1)農村における農業・観光の活
性化と教育環境の改善(2)産業振興における課題(3)生涯学習社会におけ
る課題―などの分野について共同で研究に当たる。

 調印式には、関係者20人が出席。田野崎捷吾町長と平山健一学長が覚書を
交わした。田野崎町長は「岩手大の英知、町の経験・知識、町民の活力を合わ
せ、産学官の連携を強めていきたい」とあいさつした。

 花泉町と岩手大は02年からクワの葉を使ったうどんの商品化などに取り組
んでおり、今回、研究分野を拡大し、連携を強めることになった。岩手大はこ
れまで、2001年の釜石市を皮切りに岩手県内8市1村と同様の相互友好協
力協定を結んでいる。共同の研究施設を持つのは今回が初めて。