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国立大学黒字決算キャンペーンに思う。 he-forum 各位 8/26/05 山形大学職員組合書記長 品川敦紀 先頃、平成16年度分の国立大学の決算報告が発表され、全国で1100億円あまりの黒 字になったとの報道がなされています。しかしながら、私には、この報道は、この先の運 営費交付金削減の根拠に使われる気がしてなりません。 黒字決算の理由は、個々の大学ごとの事情もあって一律には議論できない部分もあるとは 思います。 しかしながら、共通した理由もあると思われます。その一つは、年度末まで慎重に残して きた予算を無理して使用しきらなかった、ということであり、もう一つは、本来支払うべ き時間外労働などに対し、適切な賃金が支払われていない、いわゆる不払い残業が横行し ていた、ということではないでしょうか? 私ども山形大学職員組合が、今年6月に行ったアンケートでは、医学部教員(医師で裁量 労働制は不適用)から、月数十時間の時間外労働(診療行為)をしながら、月1万5千円 ほどの定額の残業手当しか支払われていないという告発がいくつも寄せられました。 本当に黒字決算であれば、そうした労基法違反の不払い残業をこそ、まず根絶すべきでは ないでしょうか? 全国の国立大学としては、黒字決算を誇るのではなく、法令を遵守して適切に賃金を支払 い、学生・地域への充実したサービスを行えば、赤字決算となることを示すべきだと思っ た次第です。 |