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新首都圏ネットワーク

『静岡新聞』2005年8月13日付

海洋研究センター設立目指す 清水平成政経塾が方針 


 清水平成政経塾の百々勇司代表は12日、静岡市清水区内のホテルで開かれ
た定例会であいさつし、国内外の海洋学者と民間事業者らが集うネット上の交
流拠点「国際海洋研究センター」の設立を目指していく方針を説明した。

 約10年前、都心のビジネス街に埋もれた東京・品川の東京水産大(現・東
京海洋大)の清水移転を掲げたが、国立大の独立行政法人化などの環境変化を
受け構想を転換した。市が総合計画で、清水区を「国際海洋文化拠点」と位置
付けたことにも足並みをそろえる狙いがある。

 清水平成政経塾には企業経営者、有識者、議員ら幅広い人材が集うことから、
引き続き東京海洋大、東海大海洋学部と連携しながら清水再生につながる組織
を目指す。会員の意見を聞き、センターの運営形態や事務局機能の在り方を詰
めていく。

 センター構想のポイントとして、(1)各種講演や講習会などによる海洋思
想の普及・広報 (2)21世紀最大のテーマである食糧難解決のための国家
戦略 (3)産学官連携による新事業の展望 (4)港を核としたまちづくり
―などが想定されているという。

 11月には東京海洋大社会連携推進共同研究センターから中村宏助教授を招
き、海洋研究での産学連携の現状と課題を探る計画。百々代表は「まず建物あ
りきでなく、海洋をキーワードに行政を含めた多方面の組織、機関、人材と連
携をする方法を探りたい」と説明した。