|
『信濃毎日新聞』2005年8月10日付 信大と諏訪のNPO 産学連携強化へ協定 信大産学官連携推進本部(松本市、白井汪芳本部長)とNPO法人諏訪圏も のづくり推進機構(山崎壮一理事長)は9日、産学連携の強化を狙いに協定を 結んだ。信大は、諏訪市小和田南の諏訪商工会館内にある同機構事務所に「産 学官連携室」を設置し、諏訪地方の企業との接点とする。専属のコーディネー ターに、三協精機製作所(諏訪郡下諏訪町)前社長の小口雄三氏が就任した。 諏訪地方は全国有数の精密・電子工業の集積地だが、同地方に工学系の拠点 がない信大は地元企業との結び付きが弱い。連携の強化で、信大は社会的評価 の向上や、共同研究によって研究費の確保を図る。同機構は、信大の研究成果 を活用し、資金力に乏しい中小製造業の技術革新や販路開拓を狙う。 小口氏は諏訪地方の企業を訪問するなどして、研究開発ニーズを掘り起こす。 産学官連携室には、長野市など別の信大拠点にいるコーディネーターや、諏訪 の企業と共同研究をしている教員も交代で訪れる予定。信大は、諏訪地方で学 生のインターンシップを推進し、社会人大学院設置も検討する。 この日、諏訪市で協定書に調印した山崎理事長は「(諏訪地方の)2400 社の中小メーカーにとって大きな支援になる」とあいさつ。白井本部長は「先 進的な企業と連携し、大学も学ばせてもらう」と話した。 |