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『京都新聞』2005年8月8日付 高度専門技術者の養成コースを新設へ 京都工繊大の大学院修士課程 京都工芸繊維大(京都市左京区)は8日、大学院修士課程に来春、高度専門 技術者を養成する新プログラム「特定課題型コース」を新設する、と発表した。 学部統合、カリキュラムの国際化など、一連の大学改革の一環で、2年間かけ て実践的な研究に打ち込む「工学版専門職大学院」をめざす。 大学院重点化を来春実施するのにあわせ、修士課程の定員拡充分にほぼ相当 する80人を、特定課題型コースに受け入れる。定員の2割強にあたり、デザ イン科学と建築設計学の2専攻は、すべて特定課題型コースとする。 同コース生には修士論文を課さず、それぞれの課題研究として、製品やソフ トウエアの開発や実用化、作品制作、建築設計などを行わせる。指導教員も複 数にし、広い視野から研究させる。論文審査の代わりに、一線で活躍する研究 者を国内外から「外部ジュリー(審査員)」として招き、国際的視野から課題 研究を評価する。 古山正雄副学長は「論文作成に時間をとられることなく実践的な研究をした いという社会人のニーズに応えた。学生には教授の『下請け』から脱して意欲 的に研究に取り組んでほしい」と話している。 |