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『京都新聞』2005年8月6日付 京滋からは5大学7件 文科省が現代GP84件を選定 文部科学省は5日、地域貢献や産学連携など、社会的要請の強い課題に取り 組む大学や高専を財政支援する「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代 GP)」に84件を選定した。 京滋からは同志社大、立命館大など5大学7件が選ばれた。 2件が選ばれた同大のうち、「けいはんな知的特区活性化デザインの提案」 は、京田辺キャンパスを中心に「けいはんな知的特区」全体をキャンパスと見 立て、学生参加による地域活性化への提案を行う。地域について幅広く学ぶ科 目を整備、単位を認定して学生参加を促すなどの実施計画を打ち出している。 法学部の「企業法務プロフェッショナル育成」は、企業の法務部門で即戦力と なる人材を毎年50−100人送り出すことを目指す。今秋から企業と共同で 複数の講義を開き、教員の個別指導を受けて企業の法務部門で研修する新たな インターンシップや、和文・英文の契約書作成などの実践的練習を行う。 立命大も2件が選ばれた。「地域活性化ボランティア教育の進化と発展」は 観光ガイドや竹林伐採など地域で専門知識を学べるボランティア活動を正課授 業として行うほか、地元メディアと連携しボランティアについて情報発信する。 「産学協同アントレプレナー教育プログラム」は起業家精神を学ぶ講義や実 践科目など20単位分をパッケージにして来年度から設け、起業家や創造的な 人材の育成を目指す。 「知的財産創造・活用力を育成する教員の養成」の京都教育大は、小学生に 知財の大切さを教える教員を育てるため、京野菜や西陣織など地元の伝統的生 産物を例にした教材開発や授業の枠組みを考える科目を開く。 京都大の「新しい蘇生(そせい)教育の広域展開」は心肺蘇生などの技能教 育を学生や社会人に実施。京都橘大の「臨地まちづくりによる地域活性化の取 組」は清水焼団地や地元商店街の活性化を図る。 |