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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年8月2日付

京都大学、知財などの収入増へ「スーパー連携室」開設


 京都大学は1日、産学官連携を一元的に管理する国際イノベーション機構
(IIO)内に、研究を戦略的に進めるための「スーパー連携室」を1日付で
開設したと発表した。国立大学は法人化に伴って自主努力による増収を迫られ
ており、特許や発明といった知的財産による外部資金の獲得増を目指す。

 文部科学省の知的財産本部整備事業「スーパー産学官連携本部」に採択され
たことによる新組織で、スーパー連携室長には松重和美副学長が就任した。学
内教職員の兼任も含めて15―20人で構成する。

 京大の特許出願数は2004年度、408件で前年度の131件に比べ約3倍に増えた。
01年度までは20件以下で推移していた。知的財産収入も04年度が1783万円で、
02年度、03年度のゼロから急増しており、知的財産の維持管理体制の整備が急
務だった。