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『京都新聞』2005年8月1日付 京都大、スーパー連携室を開設 外部資金獲得、新産業の創出へ 京都大は1日、産学官連携や知的財産を統括する国際イノベーション機構 (IIO)に、事業推進の司令塔になる「スーパー連携室」を開設した。医工 連携など京大が核となった大型プロジェクトの提案などを通じて外部資金を獲 得、新産業の創出をめざす。 京大が、文部科学省の「スーパー産官学連携本部」に指定(本年度から3年 間程度)されたことを受けて設置した。室長に松重和美副学長(IIO機構長) が就任、中村卓爾・関西TLO顧問をスーパーアドバイザーとして迎えた。 医学や工学などの領域ごとに進んでいた産学官共同研究を統括。研究科や大 学の枠を超えた大型プロジェクト推進に向けた戦略の立案や、企業や地域との 連携強化でさらなる外部資金獲得を目指すなど、研究活動の活性化を図る。 さらに、大学が有する知的財産の活用や、本年度内に発足予定の「京大ベン チャー基金」などを活用したベンチャー創出を支援。専門職大学院と連携し、 知的財産活用を担う人材育成も進める。 松重副学長は「これまで大学は企業の提案を待つ受け身の姿勢だったが、将 来有望な研究を戦略的に提案するなど大学から攻めていきたい」と話している。 |