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新首都圏ネットワーク

『岩手日日新聞』2005年7月29日付

<岩手大が18年度、東京にも受験会場設置>


 岩手大(平山健一学長)は十八年度入試で、東京にも受験会場を設置する。
同大で学外での受験会場設置は初の試み。工学部と人文社会科学部で先行実施
し、志願者確保に努める。

 同大の今春十七年度入試の志願者は前、後期合わせて三千十八人(前年比四
百六十二人減)と、大きく落ち込んだ。これを受け、首都圏や関東からの学生
確保に向け、まずは二学部が先行して実施に踏み切る。会場は東京都港区にあ
る慶応義塾大学三田キャンパスを借用する。

 農学部と教育学部は、「実習場所が確保できない」「県内でのPR優先」−
などの理由で来年度の東京会場実施は見送るが、翌年度以降の実施を検討する
という。

 同大は東北各地のほか、最近は札幌でも大学説明会を開催。国立大学法人化
で大学間競争が激化する中、全国からの学生確保に向け躍起だ。玉真之介副学
長は「首都圏で本学を周知徹底し、全国から優秀な学生を確保したい。東京で
の成果を見極めた上で、将来的には西日本にも展開していければ」と構想を話
している。