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新首都圏ネットワーク

『福島民報』2005年7月27日付

大学院修士課程新設へ/理系出身者受け入れ幅広い研究者育成/県立福医大


 県立福島医大は来年度、他大学の工学部や理学部出身者などを受け入れる大
学院修士課程を新設するため検討に入る。独立行政法人化に合わせ、医学の知
識を持った幅広い研究者を育成する狙いがある。26日に福島市で開かれた同
大参与会で明らかにされた。

 大学院修士課程は、医療機器の開発に関心のある工学部出身者、細胞など医
学の基礎的な研究を希望する理学部出身者、新薬開発を目指す薬学部出身者ら
を受け入れる。2年間のコースで、医学の専門的な知識を指導する。学内の教
授陣を中心とした「修士課程設置準備委員会」を来年度内に設け、平成23年
度までの開設を目指す。

 修士課程の新設は県立福島医大の来年度からの独立行政法人化に伴う大学院
の機能充実が目的で、大学側が作成する平成23年度までを目標とした中期計
画の素案に盛り込まれた。同大大学院には現在、4年コースの博士課程が開設
されている。

 中期計画にはこの他、地域貢献や国際交流などに関する目標をはじめ、業務
の改善や効率化に向け達成すべき事項などが盛り込まれた。