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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年7月26日付

港区と東京海洋大学、「海」をテーマに広範連携


 東京都港区と東京海洋大学は25日、「海」をテーマに健康増進や産業振興な
ど幅広い分野で連携する協定を結んだ。海水を活用した高齢者のリハビリテー
ションや運河の浄化による周辺商店街の活性化などを手がける。教育や産学官
連携など特定分野で自治体と大学が手を結ぶ例は多いが、横断的テーマを設け
て広範な政策課題について連携するのは珍しい。

 港区の武井雅昭区長と海洋大の高井陸雄学長が同日、基本協定書を結んだ。
両者の実務者レベルで構成する協議会で連携事業の中身を決める。

 区民の介護予防のため、塩分の濃度が高い海水の中では浮力が高まることを
応用して、高齢者のリハビリに役立てることを共同で研究する。

 キャンパスのある芝浦地区では、海洋大の関係者が「芝浦商店街変身計画策
定協議会」にアドバイザーとして参加する。同商店街が面している芝浦運河の
水質改善などを通じて商店街を振興する。