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『読売新聞』2005年7月22日付 筑波大が開学以来初めて学群を再編へ(茨城) 国立大学法人化、少子化に伴う大学間の競争激化に応じて、筑波大は197 3年10月の開学以来初となる大規模な学群再編を決めた。教育方針や内容の 「わかりやすさ」を前面に出し、優秀な学生の確保を狙う。 「受け入れ方針を明確にして、それに合った良い学生に入ってもらうことで、 長い目で見れば経営上のメリットがある」。岩崎洋一学長は21日の記者会見 で、利点をそう強調した。学群再編に伴い、共通のカリキュラム(教育課程) を作成し、学類を超えた専門科目の選択が容易なシステムも整備。こうした方 針を、大学説明会などで受験生らにアピールする予定だ。 第1、2、3の「ナンバー学群」に代わり、2007年4月から5学群が新 設される。 「人文・文化学群」は人文、比較文化、日本語・日本文化の3学類をまとめ た。「社会・国際学群」は2学類。「人間学群」は教育、心理、障害科の3学 類を新設した。「生命環境学群」は、生物や環境関連分野をまとめて3学類と し、「理工学群」は数学、物理、化学の理学系と応用理工、工学システム、社 会工学の工学系の計6学類となる。 一方、専門学群では、改編で「情報学群」「医学群」となり、「体育専門学 群」「芸術専門学群」はそのまま移行する。計9学群の定員は現状の2062 人。 学群・学類制は、教員組織と教育組織を分け、幅広い教育を行うという基本 理念で開学時からスタート。異分野の学生や教員の交流、自由度の高い教育を 目指してきたが、再編を検討する声も出ていたという。 |