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『日本経済新聞』2005年7月22日付

埼玉大が教育学部を再編、教員養成特化で生き残り目指す


 埼玉大学は21日、2006年4月1日付で教育学部を教員養成の専門学部に再編す
ると発表した。教員免許の取得を義務付けていない生涯学習と人間発達科学の
2課程は廃止、すべての新入生に教員免許の取得を義務付ける。少子化で大学間
の競争が激化しているため、教員養成という特色を打ち出して生き残りを目指
す。

 現在の教育学部は定員480人。内訳は教員養成課程が410人、生涯学習が40人、
人間発達科学が30人となっている。来年4月からは教員養成課程の定員を458人
に増員。さらに保健室の教員を養成するコース(定員22人)も設ける。学部全
体の定員は据え置く。

 来年4月以降の新入生については、教員免許の取得が学部卒業の条件となる。
また、質の高い学生を育てるために小学校など教育現場での研修を拡充。教科
が異なる学生同士による勉強会なども実施する。

 同学部の教員就職率は04年度で52%。千葉大学などと比べて低いため、早期
に60%の達成を目指す。