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新首都圏ネットワーク

『北海道新聞』2005年7月16日付

2004年度の道内国公立大、特許出願4倍に


 北大など道内の国公立大学(10校)が2004年度に出願した特許件数は03年度
に比べ約4倍の計248件になったことが日本経済新聞のまとめでわかった。教員
が研究成果を大学に報告する「発明届」も4割増えた。昨春の国立大の独立法人
化で大学は自主財源の確保や研究成果を問われるようになり、教員の発明を後
押しする動きも活発になっている。

 特許出願件数を大学別にみると、北大204件(03年度比3.6倍)、帯広畜産大
16件(全増)、室蘭工業大14件(4.7倍)が上位を占めた。国立大では昨年度か
ら特許権を原則として大学に帰属させるようになったため、積極的に申請した
とみられる。

 分野別では、医薬・バイオなどのライフサイエンスが82件と最も多く、超微
細加工のナノテク・材料の66件が続いた。教員による「発明届」の件数は10大
学合計で44%増の382件。民間企業との共同・受託研究は10%増の1082件で、研
究を通じて獲得した外部資金は19%増の50億5800万円だった。