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『佐賀新聞』2005年7月14日付 佐大発ベンチャー始動 緑色LED製品化へ 佐賀大の教員が立ち上げたベンチャー企業「SAGA先端技術研究所」が動 き始めた。将来、需要が見込まれる純緑色LED(発光ダイオード)の製品化 を進めており、県内企業などと連携して材料加工装置を開発するなど県産業界 に新風を吹き込もうとしている。担当教員は「一、二年で製品化し、将来は年 商二、三十億円を目指す」と意気込む。 同大シンクロトロン光応用研究センターの小川博司教授ら教員四人が四月に 起業。大学に埋もれた研究成果を実用化するまでの技術開発を手がけ、民間企 業に売り込むのが主な事業内容で、当面は小川教授らが研究してきた純緑色L EDの製品化に取り組む。 LEDの市場規模は三千六百億円以上といわれ、同社では緑色LEDだけで 六百億円前後を見込む。携帯電話や家電の表示、通信用部品としての需要のほ か、将来的にはワイヤレスでパソコンなどの情報通信を行う可視光通信への活 用も期待される。 十三日、佐賀大であった創設式には、大学、企業関係者ら約三十人が出席。 特別顧問となった長谷川照学長が「大学法人化で役立つ大学として成果が求め られている。今回の起業は産業界にアピールできると期待している」と述べた。 小川教授は「大学院生や修士、博士号取得者の雇用を進め、その中から第二、 第三のベンチャーを促したい」と話していた。 |