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新首都圏ネットワーク

『毎日新聞』京都版 2005年7月14日付

大学連携:あり方を初会合で検討−−府大、府医大、工繊大 /京都


 府立大、府立医大と京都工芸繊維大の連携のあり方を検討する初めての会議
が13日、上京区で行われた。府立大・竹葉剛▽府立医大・井端泰彦▽京都工
繊大・江島義道の3学長をはじめ、各大学と府から計約50人が出席した。

 府では03年3月、「府立の大学あり方懇話会」が、両大学の統合も視野に
入れた学部改編や独立法人化を検討すべきと提言。その後、工繊大が連携に加
わる方針を決め、この日の会議が実現した。

 会議では林哲介・京都大教授が「大学の行方と教養教育」と題して講演。9
0年代初めから大学の教養部廃止が進み、近年は少子化で大学間競争が激化し
た結果、教養教育が混乱していると指摘した。

 その後、出席者は教養教育、専門・大学院教育、研究の3分科会に分かれ、
教養科目の共通化▽多面的な専門教育の充実▽生命科学、医療工学、福祉工学
などでの研究連携をテーマに議論した。【奥野敦史】