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新首都圏ネットワーク

『京都新聞』2005年7月12日付

工繊大と連携を協議へ
京都府立大学改革


 京都府は11日、府立大と府立医科大の大学改革に向けた副知事、学長3者
の協議を、府庁で開いた。京都工芸繊維大を含めた3大学での教養教育や専門
教育面での連携に向け、体制を整える一方、2大学の公立大学法人化など組織
の在り方についても年度内に方向性をまとめる。

 京都府から麻生純・副知事、2大学から井端泰彦・府立医科大学長、竹葉剛・
府立大学長が出席した。

 麻生副知事は、府立の大学改革の5本柱として▽各大学の教育資源を生かし
た教養教育の充実▽総合大学的な教育研究の展開▽専門的かつ高度な社会人教
育▽シンクタンク機能の充実など地域貢献▽公立大学法人制度の導入検討−を
列挙。教養教育充実と総合大学的な展開の2点について、京都工芸繊維大と連
携を協議するとした。

 13日には工繊大も含めた3大学の学長と教員、幹部職員が集まり、教養教
育や専門教育、研究の3分野で連携内容をつめるワーキンググループを発足さ
せる。教養教育の協力など合意できる内容から具体化をめざす方針。

 さらに、2大学の公立大学法人化についても「教育研究を支えるために視野
に入れる必要がある」(麻生副知事)として、3大学連携協議と平行し、法人
化の課題や組織の在り方を検討する。