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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年7月9日付

九州大、独の技術移転機関と企業の研究開発支援で提携


 九州大学は8日、欧州最大の技術移転機関であるドイツのシュタインバイス技
術移転有限合資会社と企業の研究開発支援で提携したと発表した。新規分野の
お研究を目指す企業に対し、同大教員らが専門知識を生かしてサポートする。料
金は1件当たり数百万―数千万円で、5年で100件の研究受託を目指す。

 支援を希望する企業は九大に必要な研究分野をまとめて要請。同大はシュタ
インバイスのネットワークも活用しながら、国内外で最適な教員を選ぶ。その
教員が研究した成果は企業に示し、企業側の開発を支援する。これまで企業に
よっては研究に必要なノウハウが不足し、思うような研究開発ができない問題
点があった。

 シュタインバイスはドイツやデンマークなどの大学教員を活用し、企業から
年間2万件の受託研究を手掛けている。2004年度の売上高は約120億円。