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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年7月7日付

福井大、研究を製品化する実験工房を来年度創設


 福井大学は、モノづくり実験工房「インキュベーションラボファクトリー」
(ILF)を2006年度に創設する。学内で保有する特許など、研究成果を実際
に製品化するための拠点となる。企業と連携して製品を世に送り出すことによっ
て「大学発ビジネス」を目指す。モノづくりを通じて学生を育成する狙いもあ
る。

 福井大にはリチウム電池材料を評価するF型セル、微量イオン分析用細管カー
トリッジなど、研究が製品化されている例が十件ほどある。こうした製品の改
良も含め、大学内の研究成果をILFで製品化していく。また企業から試作品
づくりを請け負ったり、大学側からビジネスプランを提起し企業と連携するな
ど、様々な使用方法を考えている。