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『北海道新聞』2005年7月1日付 北大が研修棟改修事業にPFI導入 道内国立大で初 北大は、農学部の環境資源バイオサイエンス研究棟改修事業に、民間資金活 用による社会資本整備(PFI)方式を初めて導入する。三十日、北洋銀行、 みずほコーポレート銀行、損保ジャパンの三社が、改修事業を行う特別目的会 社(SPC)との間で総額四十三億円の協調融資契約を結んだ。道内の国立大 学法人がPFI事業を行うのは初めて。 PFI方式は、各種の工事や維持管理業務をSPCに一括発注するため、コ スト削減効果がある。北大は今回、独自に発注するよりも約10%のコスト削 減を図れる。 融資契約は、三金融機関と、大成建設、伊藤組土建、北電など七社が設立し た、研究棟の改修工事・維持管理を行うSPCとで結んだ。融資は物的担保で はなく、SPCが北大から受け取る工事代金を含んだサービス購入料を返済原 資とする、プロジェクトファイナンスの手法をとる。 北大のメーンバンクである北洋銀は、総額の半分の二十一億五千万円を融資 する。北洋銀が道内のPFI事業で融資するのは三件目。 同研究棟は建築後七十年の歴史的建造物であるため、今回は外観を保ったま ま内部を全面改修する。工事は今年十二月に着工し、二○○八年九月の完成予 定。 |