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『毎日新聞』京都版
2005年6月26日付 産学官連携推進会議:「研究水準向上」 産学官連携で討論−−左京区 「第4回産学官連携推進会議」(内閣府など主催)が25日、左京区の国立 京都国際会館で始まり、全国の企業や大学、行政のリーダーらが講演や討論を 行った。棚橋泰文科学技術担当相は基調講演で、「連携が進み、日本の研究水 準は確実に向上した。新たに数千億円以上の市場を形成しつつある分野もある」 とする一方で、大学発ベンチャー企業の多くが資金調達や販路で問題を抱えて いる現状を指摘した。 続いて登壇した武田健二・前日立製作所研究開発本部研究アライアンス室長 は、「日本の大学院生は勉強が足りない。企業も、初任給が一律というのは大 学での勉強を評価しない姿勢の表れだ」と産学双方の問題点を指摘。石川正俊・ 東京大副学長は「『遅く』『固い』大学は過去の遺物だ」と強調、産学が十分 に計画を練って共同研究し、国際競争力を高めるべきと述べた。また、文系分 野での連携にも取り組んでいると紹介した。 会議は26日までで、麻生渡・福岡県知事らが講演する。【鶴谷真】 |