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『日本経済新聞』2005年6月24日付 信州大と理科大が包括提携・バイオなどで共同研究 信州大学と東京理科大学は24日、共同研究や人材交流などで包括的に連携す る協定を締結した。生命科学とナノテクノロジー(超微細技術)の分野を中心 に交流を活発化する方針。国立大と私立大の包括提携は同一県内では前例があ るが、地理的に隔たった大学間では珍しいという。 共同研究などの具体的な計画は今後詰めるが、包括連携で、信州大は薬学部 を持たないことによる研究面での不利を解消できる。一方理科大は、信州大の 充実した研究設備などを利用できるメリットがあるとしている。学生の教育面 でも、一線の研究者によるセミナーの共同開催などを検討する方針。 協定締結後、信州大の小宮山淳学長は「法人化後の国立大は個性化が最重要 課題。個性を磨く上で、欠けている部分を連携で補うことが不可欠と考えた」 と強調。理科大の岡村弘之学長は「国立大と私立大では教育、研究の風土が大 きく異なる。交流は双方の組織の活性化に役立つ」と話した。 |