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新首都圏ネットワーク

『信濃毎日新聞』2005年6月22日付

信大・東京理大 包括協定24日に締結 「先駆的」


 信大(本部・松本市)は24日、東京理科大(同・東京都新宿区)と共同研
究や人事交流を進める「包括協定」を結ぶ。医、人文系といった東京理科大に
ない分野の学部があり、地元産業との密接な関係を持つ信大と、理工系総合大
学の東京理科大が、互いの強みを生かし、教育・研究の進展を目指す。信大が
他大学と包括協定を結ぶのは初めてで「国立大と私立大の包括協定は国内では
先駆的」(信大)としている。

 東京理科大は、東京と千葉県などに、理、工、薬学部など計8学部がある。
信大繊維学部(上田市)構内にある産学官連携支援施設「浅間リサーチエクス
テンションセンター(AREC)」界面科学技術研究所が昨年6月、東京理科
大総合研究所界面科学研究部門と研究交流協定を締結している。

 こうした交流の実績を踏まえ、組織的に連携を強化しようと、包括協定締結
を決めた。今後、界面科学の研究拠点を共同で発足させるなどの取り組みを検
討していく。

 信大の研究・産学官連携・地域連携担当理事の白井汪芳・繊維学部教授は
「互いの特許や知的財産も活用し、新産業の創出も視野に連携していきたい」
と話している。

 調印式は東京理科大で両学長が出席して行う。