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『富山新聞』2005年6月16日付
新「富大」学長に西頭氏 選考会議、決選投票で過半数
十月に統合する富大、富山医薬大、高岡短大の合同学長選考会議(議長・石 坂誠一富山国際大名誉学長)は十五日、富大で開かれ、新「富大」の初代学長 に高岡短大の西頭学長(67)を選出した。同会議では候補適任者四人を面接 した上で委員二十三人が二度の無記名投票を行い、西頭氏が過半数を獲得した。 西頭氏は会見で「地元市町村などと連携して、新大学から二十一世紀の地域社 会のモデルを発信したい」と述べた。
新学長は、閣議を経て七月一日に文科相が正式指名する。任期については、 十月一日からいつまでとするか、新大学の発足と同時に学長選考会議を設置し、 決定する。
十五日の合同学長選考会議には、議会中の橘慶一郎高岡市長を除く二十三人 が出席した。選考に先立ち、持ち時間一人四十五分で学長候補適任者四人の面 接が行われた。富山医薬大の小野武年学長(66)、西頭氏、富大の塩澤和章 理事・副学長(59)、県新世紀産業機構科学技術コーディネーターで県工業 技術センター所長の南日康夫氏(71)の順で抱負を述べた。
席上、十四日に各大学で行われた意向投票の結果が報告された。上位三氏の 得票率は、富大が塩澤氏63%、西頭氏23%、南日氏8%、富山医薬大は小 野氏81%、南日氏11%、塩澤氏5%、高岡短大は西頭氏92%、塩澤氏6 %、南日氏1%だった。
会議後、会見した議長の石坂氏は「意向投票は尊重でなく、あくまで参考で あり、二十三人の投票で決定した」と述べた。関係者の話では、一回目の投票 では票が割れ、西頭、小野、塩澤、南日氏の順となった。上位二人による決選 投票では、再び西頭氏が小野氏を抑えて過半数の支持を得た。
学長に選出された西頭氏は「少子化、北陸新幹線の開通など社会構造の変化 を受け止め、金大、新潟大と競い合って新大学を発展させる」と意気込みを示 した。 |