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『北日本新聞』2005年6月16日付
新・富山大学長に西頭氏 選考会議で決定
富山大、富山医薬大、高岡短大が統合し、十月一日に発足する新・富山大の 初代学長を選ぶ合同学長選考会議(議長・石坂誠一富山国際大名誉学長)は十 五日、富山大で開かれ、学長候補者に西頭徳三(さいとうとくそう)氏(67) =高岡短大学長=を選んだ。会議後、富山大で会見した西頭氏は「学生の教育 を重視し、地域社会から信頼される総合大学をつくりたい」と意欲を語った。 今後、西頭氏の選出を文科省に申し出、七月一日に同相から正式に指名を受け る。
候補適任者には西頭氏のほか、小野武年氏(66)=富山医薬大学長=、塩 沢和章氏(59)=富山大理事・副学長=、南日康夫氏(71)=県新世紀産 業機構理事・科学技術コーディネーター、県工業技術センター所長=が推薦さ れていた。
同選考会議は三大学から選出された学内、学外の委員二十四人で構成され、 内訳は富山大と富山医薬大が同数の十人、高岡短大が四人。橘高岡市長=高岡 短大選出=は欠席した。
同選考会議が候補適任者を一人ずつ面接。新大学像や、学長として取り組み たいことなどをプレゼンテーションした後、質疑応答があった。面接終了後、 十四日に三大学で実施した意向投票の結果も参考にしながら選考した。
国立大学の統合は十六年四月の法人化後、第一号となり、全国からも注目を 集めていた。
学長の任期は、新大学の学長選考会議が、国立大学法人法で定められた二− 六年の範囲内で決定する。 |