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『毎日新聞』佐賀版 2005年6月15日付
佐賀大:長谷川学長「学部の枠超え研究を」−−学内の統合目指し抱負
佐賀大の次期学長に選ばれた長谷川照・現学長(66)が14日、同大で会 見。「有明海振興など、今日の学術的課題はすべて(学部の枠を超えた)総合 的な研究が必要になっている。学内の統合を目指し、新しい研究プログラムを 作っていきたい」と抱負を語った。
長谷川学長は、今後の大学浮揚のカギを「地域からエネルギーをもらうこと」 と指摘。「幸い、佐賀大は県内各地域に研究拠点を持っている。県全域がキャ ンパスという考え方が必要」と強調した。
また、国際交流推進にも意欲を示し「少子化への対応のためにも、現在30 0人超の留学生をどんどん増やしたい。留学生が500人、1000人となっ ていけば、大変な国際地方都市が出来る」と語った。
一方、学費については「安いことが地方の国立大の魅力。現段階で教育・研 究の財源を問題視することもない」と、当面値上げする考えのないことを表明 した。
長谷川学長は03年10月から、旧佐賀大・佐賀医大合併後の初代学長を務 めている。同大が初めて実施した全職員対象の意向調査などを経て、今月9日 の学長選考会議の投票で就任が決まった。新しい任期は10月からの4年間。 【宮本尚慶】 |