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『大阪外大新聞』2005年6月2日付 大阪外大で「特待生制度」実施 来年度から 全国でもまれ 大阪外大は来年度から、成績優秀者の授業料全額を1年間免除する「特待生制 度」を実施することがわかった。国立大で国費を使ってこのような制度を実施 するのは、全国でもまれだという。 【6月2日 大阪外大新聞=UNN】 対象は外国語学部生で、来年度は新入生14人、在学生24人を予定。内訳とし ては、昼間主コースは新入生が10人(前期日程試験7人、後期日程試験3 人)、 在学生が各学年6人ずつ、夜間主コースは新入生が4人(前期日程試験3人、後期 日程試験1人)、在学生が各学年2人ずつとなっている。 来年度の「特待生」は、新入生は大学入試センター試験、在学生は今年度の 成績で決定される。在学生の場合、進級に必要な最低単位をクリアした上で、 SやAといった成績評価をポイント換算。また平成16年度以降の入学者に関し てはGPAも考慮して成績上位者を選ぶことを、現在考えているという。毎年 選ばれると、入学金の負担だけで卒業することも可能になる。特待生の発表は、 成績会議後の3月末。掲示と本人への直接通知を予定している。 これまで大阪外大には、経済的な理由で授業料が免除される制度があった。 この制度は来年度以降も引き続き残されるが、この枠の一部を使って今回の制 度は実施される。その目的は「優秀な新入生を多数獲得すること」と「在学生 の勉学意欲が向上すること」。学生課は「優秀な学生を呼び込み、在学生の学 力アップをはかりたい」と話している。私立大では事例の多いこの制度だが、 国立大では山口大が平成17年度後期から実施するのみ。手探りの状態ではある が、「今年度動いてみて効果があるようならば、(特待生の)枠を増やすこと なども検討したい」と学生課は話す。平成16年の法人化で、大学は独自で予算 を振り分けることができるようになり、「優秀な人に外大を選んでもらう」た めの新しい試みが行われようとしている。 大学側は大学ホームページや学内の掲示板で、学生や新入生への周知をはか るという。 |