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新首都圏ネットワーク

『佐賀新聞』2005年6月10日付

佐賀大 選考会議で長谷川学長再任


 学内外の関係者でつくる佐賀大学学長選考会議(議長・辻健児文化教育学部
長、十四人)は九日、任期満了(九月末)に伴う次期学長選考で現学長の長谷
川照氏(66)を選考した、と発表した。長谷川氏は大学法人化前の二〇〇三
年十月から学長を務めており再任となる。任期は十月一日から四年間。文部科
学相の任命を受けて正式に就任する。

 今回、学長候補者となったのは、医学部付属病院長の十時忠秀氏(63)と
現学長の長谷川氏の二人。五月下旬と今月初めに常勤の教員、職員を対象に意
向調査を二回行った上で、六日に候補者二人の面接を実施。その面接を基に委
員十四人による投票を行い、長谷川氏が過半数を獲得した。

 会見で辻議長が選考経過を説明。投票による決定について「議論して、会議
で意見集約するのはふさわしくないと判断した」と語り、選考の参考資料とす
る意向調査結果の位置づけについては「どの程度参考にするか各委員に委ねた」
とした。また、辻議長は「学外委員も交えて選考会議で決めるやり方は、初め
てだったので戸惑うことも多かったが、合理的にやっていくしかない」と話し
た。

 長谷川氏は京都大大学院理学研究科出身。理工学部長を経て、二〇〇三年七
月に佐賀医大との統合に伴う学長選で学長に選ばれた。

 国立大学法人化で学長選出は、教員による選挙から学長選考会議による選考
に変更。佐賀大では首長や経済団体トップ、同窓会長など民間委員七人と学部
長や教員ら学内委員七人で構成する。