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『読売新聞』2005年6月6日付 「ロボット大国」推進へ専門大学院…経産省 経済産業省は5日、ロボットを研究・開発する人材を養成する専門職大学院 の設置を進める方針を明らかにした。2006年度予算で調査費を要求し、早 ければ07年度にも、希望する大学に新設する方針だ。 日本は、生産、稼働台数とも世界一の「ロボット大国」で、人材育成を充実 させ、一段と強化するのが狙いだ。経産省は補助金でロボット大学院の運営を 支援するほか、大学周辺の研究機関や企業に協力を依頼し、実験施設の活用や ロボットに詳しい企業人を教授に招くなど、人材育成の「産学連携」も目指す。 ロボットの国内市場は、現在の約5000億円から2010年には1兆80 00億円に拡大する見込み。産業用だけでなく、警備や清掃、介護など身近な ところで活躍するロボットの開発が本格化する見通しだ。 次世代ロボットの開発には、エレクトロニクスや機械技術のほか、材質や情 報通信など幅広い知識が必要となる。ロボット大学院では既存の学科の枠を超 えた実践的な授業や研究を目指す。入学対象は原則として大学卒業者とする方 向だ。 専門職大学院は、高度な知識や技術を持つ実務家を養成するため、2003 年度にスタートした新たな大学院で、「法科」「会計」などさまざまな分野で 設置されている。 |