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『中国新聞』2005年6月5日付 地域課題を出張研究 山口県立大 山口県立大(山口市)のサテライトキャンパスが四日、徳地町引谷の町地域 づくり研究センターで開学した。公立大学法人化に向けた地域に密着した運営 の一環。キャンパスでは地域課題の研究とともに、教員や学生を派遣した生涯 学習事業を展開する。 センターは引谷小跡で、体育館で開学式があり、約百五十人が出席。岩田啓 靖学長が「合併した新市での独自性の創出など、徳地町の抱える課題に大学と して応えていきたい」とあいさつ。教室棟玄関に、同町の伊藤青波町長ととも にキャンパス名を書いた看板を設置し、開学を祝った。 続いて、助教授ら四人が英語や健康づくり、ボランティア活動などの模擬授 業。英語を受講した防府市鈴屋、佐波高三年永田哲朗さん(17)は「身構え ず自然に英語が学べた」と喜んでいた。 キャンパスでは、週一回の町民有志を対象にしたゼミ形式でのキャリアアッ プ講座などを通して、まちづくりを一緒に考える。県立大では、離島、都市部 にもサテライトキャンパスを設ける構想を進めている。 |