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新首都圏ネットワーク

『朝日新聞』山形版  2005年6月1日付

山形大 仙道学長が再任へ


 山形大学は31日、学長選考会議を開き、8月31日に任期を迎える仙道富
士郎学長(66)の再任を決めた。

 仙道学長は「業務を見直して財政の効率化をはかり、地域に根ざした大学づ
くりを進めたい」と語った。再任のため、任期は9月1日から2年。仙道学長
は01年9月から現職。

 国立大学法人となって初の学長選には5人が立候補し、30日に学内で投票
が行われた。得票の多かった仙道・現学長(得票数345)、遠藤剛副学長
(同328)、加藤静吾理学部長(同74)の3人について学長選考会議で協
議した結果、仙道学長の再任を決めた。

 学長選考会議の坪井昭三議長は「教育学部の改組や、エリアキャンパスもが
みの立ち上げなど、学長としての4年間の実績を評価し、満場一致で決めた」
と選考理由を話した。

 同大は昨年4月に国立大学法人となり、文科省の運営交付金が毎年9600
万円ずつ削減されるなど、財政状況は厳しい。仙道学長は大学業務の効率化と
ともに、「有機ELなど、先端研究の環境整備を進めたい」と抱負を語った。

 昨年は工学部と人文学部などで教授らによるセクハラ問題が発覚するなど、
学内の不祥事が続いたが、仙道学長は特に言及しなかった。