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『毎日新聞』岩手版
2005年6月1日付 盛岡市:企業の技術開発サポート 岩手大と連携し研究施設−−07年度に開設 盛岡市は岩手大学と協力し、民間企業の技術開発や起業などを支援する「市 産学官連携研究センター(仮称)」を同市上田の同大敷地内に設置すると31 日発表した。06年度に着工、07年度に開所予定。自治体が国立大学法人の 敷地に同様の施設を建設するのは全国で3例目。 経済産業省の補助事業。工学部の敷地内に鉄筋4階建てのセンターを建設、 研究開発用に24時間使える約30の部屋を用意し企業に賃貸する。企業は大 学の教授や地域連携推進センターのスタッフらから技術指導を受け、共同研究 に取り組む。またマーケティングや販路開拓の助言も受ける。 全国から企業を公募する予定で、開発した技術を事業化できれば、市内の空 き店舗などに誘致する構想もある。 同大の研究成果を事業化したベンチャー企業はこれまで11社設立されてい る。谷藤裕明市長は「地域産業の活性化のために、大学の持つ人材や研究成果 を活用することが求められている」と説明。平山健一学長は「大学ばかりでな く地域の産業界にとっても大きな恩恵をもたらす」と期待を寄せている。【念 佛明奈】 |