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新首都圏ネットワーク

『福島民報』2005年5月31日付

法人化へ数値目標/福医大 国家試験合格率95%以上/会津大 大学発ベン
チャー50%増/県、評価委で素案示す


 来年4月の県立大法人化に向け、県は「県立福島医大の医師国家試験合格率
を95%以上」「会津大の大学発ベンチャー企業を50%増」とする数値目標
を固め、今年度作成する中期目標に盛り込む。30日発足した県公立大学法人
評価委員会で県が中期目標の素案を示した。

 県立福島医大の医師国家試験合格率は昨年度までの平均で95%で、目標は
それ以上に設定されることになる。このほか、保健師国家試験の合格率を95
%以上(昨年度までの平均合格率94%)、看護師の国家試験合格率100%
(同99%)とすることも想定している。

 会津大発のベンチャー企業は、昨年度までの累計で17社だった。また、大
学院への進学率40%(昨年度までの平均進学率30%)、就職希望者の就職
率100%(昨年度までの平均就職率98%)などを検討している。

 さらに、理事長の権限を強めた上で、優れた研究活動を行っている教員に対
し手厚く資金を配分するなど教職員の業務内容を、任用や給与に反映させる人
事システムを導入する。

 評価する分野は研究活動や教育活動、地域貢献、大学運営など幅広く設ける。

 評価委員会では、委員長に坪井孚夫福島商工会議所顧問、委員長代行に安斎
勇雄公認会計士、坪井栄孝日本医療機能評価機構理事長を選んだ。次回から県
立福島医大、会津大の各部会に分かれ、中間目標を検討する。