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『朝日新聞』宮崎版
2005年5月30日付 宮崎大が学生発案企画に100万円支援 宮崎大学は6月1日から、同大の学生や大学院生が企画、運営するプロジェ クトを募り、1件あたり100万円まで、総額1千万円を支援する。ロボット 開発のような本格的な研究から、イベント開催やボランティア活動の費用まで、 学生が主役であれば幅広く受け付ける。大学側は「大学全入時代を控え、学生 にとって魅力ある大学になるための取り組み」と説明している。 学生から募集したアイデアへの金銭的支援は02年度から総額100万円、 1件あたり20万円程度の範囲で行ってきた。毎年7〜11件の応募があり、 学内の選考会が支援の可否を判断。新入生向けに大学付近の施設を紹介する生 活マップを作ったり、就職活動について考える自主勉強グループなどが支援を 受けてきた。 昨春の国立大学法人化で予算が柔軟に組めるようになったため、今年度は一 気に10倍の予算を組んだ。木下行美・学生支援課長は「例えば医学部と工学 部の学生が協力して医療用ロボットを製作するような、大きなアイデアも歓迎 する。学生の能力や個性が引き出されるようないいものであれば、100万円 の上限を超えてもいい」と話す。宮大の学生が中心であれば、他大学や地域と 連携することも可能という。 07年には大学志願者数が全大学の定員を下回る「大学全入時代」がやって くるといわれる。「選んでもらえる大学になるために、まずは在学生に宮大に 来てよかったと思ってもらいたい。今後もそのための支援を考えていきたい」 と木下課長は話している。 |