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『毎日新聞』愛知版
2005年5月28日付 大学改革推進会議:「大学の特徴を失うな」 県立大法人化、統合で学長ら意見 /愛知 ◇学長ら、意見出し合う 県立3大学の大学法人化と2大学の統合について協議する「県立の大学改革 推進会議」が27日、開かれた。3大学の学長と県の各部長らが「法人化、統 合により大学の特徴を失うことがあってはならない」などと理念や意見を出し 合った。 県は、07年4月に3大学を1法人化し、09年4月の県立大・県立看護大 統合を目指している。会議では、地方独立行政法人法の原則に従えば、3大学 の学長を法人理事長が兼ねることになるが、定款により一部の学長だけを兼務 したり、全大学にそれぞれ学長を設けることができるとの資料が提示された。 その後、学長と部長らが意見交換。県立大の佐々木雄太学長は「学生募集な どを考えると、検討ペースを速める必要がある」と指摘。県立看護大の川田智 恵子学長は「具体的なスケジュールを項目別に決めなければいけない」と提案 した。 一方、県立芸術大の島田章三学長は「法人化は、大学が21世紀にどう生き 残るかの大事な基盤となる。芸大は、鋭角的な教育で天才を作らなければいけ ない。法人化で角度が鈍ってしまわないようにしなければ」と述べ、会長を務 める長谷川信義副知事も「改革は数合わせではなく、パワーアップにしないと いけない」と意気込みを示した。【荒川基従】 |