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『朝日新聞』2005年5月26日付 大学発ベンチャー、東北6県で85社に 東北経済産業局は、大学での研究成果を使って起業する大学発ベンチャーが、 東北6県には04年度末で85社あると発表した。全国では1099社あり、 東北は7・7%を占めた。東北大からは、全国5位の39社が誕生。会津大 (福島県)からは、公立大では全国最多の16社が起業した。 経済産業省は、04年度末までに大学発ベンチャー1千社を目標に掲げ、支 援施策を推進してきた。全国9地域の中で東北の85社は、関東、近畿、九州 に次いで4番目に多い。東北以外の地域に本社を置く企業を含めると113社 になる。 県別では、東北大を抱える宮城が31社で最多。福島は20社、岩手13社、 秋田10社、山形7社、青森4社と続く。公立大トップの会津大は、93年開 学で実践的なIT(情報技術)教育が特色。地域の情報系ベンチャー集積に貢 献しているという。 業種別にみると、東北はIT分野の企業が29・7%と最も多い。一方、バ イオ分野は18・6%で、全国の38%を大きく下回った。医師不足が深刻な 東北では、臨床医学中心の教育、研究のため、創薬などバイオ分野の起業が少 ないという。 |