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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2005年5月26日付

京大がスポンサー制度

 京都大学は26日、「京都大学アカデミックパートナーズ」と名付けた企業ス
ポンサー制度を設けると発表した。協賛金を出した企業にパートナーの呼称や
マークの使用を認める。国立大学の法人化に対応し独自の財源を確保する狙い。
一種のブランドビジネスで「全国の大学で初の試み」(本間政雄副学長)とい
う。

 京大はスポンサー制度で得た資金を、内外の学生への奨学金や図書館などの
整備費用に充てる。企業側は京大への協力姿勢を顧客や消費者に示すことで、
企業イメージの向上が期待できる。

 京大は大手広告代理店の電通と覚書を交わし、今後、マークの意匠や事業運
営体制などを詰める。協賛金は一口年3000万―5000万円で、当面5社程度の参加
を想定。マークや呼称は企業のイメージ広告やイベントのパンフレットなどへ
の記載に限り、製品への直接使用は認めない考え。秋までに協賛企業を募り、
マークなどの使用を始める。