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『東奥日報』2005年5月26日付 官、民と共同で農業研究/弘大 弘前大学農学生命科学部(豊川好司学部長)は本年度から三年計画で、「地 域振興支援特別研究事業」を実施する。学内教官が中心となり県や市町村、民 間と共同研究チームを編成、火傷病対策などのリンゴ分野をはじめ、白神・自 然資源、バイオマスなど、地域に根差した六分野、十九項目に上る研究課題に 着手する。研究費は自治体や民間だけでなく、県りんご協会などを通じて地元 農家にも協力を呼び掛ける。 同研究事業は、農学部時代を含めた創立五十周年記念事業の一つで、「五十 年間に蓄積してきた基礎的、応用的な技術・知識を活かす」(同学部)内容。 産学官で共同研究チームを編成し、研究テーマとして、リンゴ分野をはじめ白 神・自然資源、食料生産・農業環境、バイオマス、産業振興計画など、学部内 に幅広く十九課題を設定した。 研究事業全体の予算総額は三年で約四千数百万円。これまで学部同窓会(三 上巽会長)が一千万円の寄託を決めたほか、桜の開花コントロールを目指す研 究には、弘前市が百五十万円を拠出。また、民間にも協力を呼び掛け、県りん ご協会も四月二十日から六月十日までの日程で、農家に一口千円の寄付金を募っ ており、秋田県の生産者からも支援があったという。 |