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『山陰中央新報』2005年5月26日付 公立大学協会会長に島根県立大の宇野学長 公立大学協会の第64回総会がこのほど、東京都内で開かれ、会長に島根県 立大の宇野重昭学長を選出した。都市部の大学が務めてきた会長職に、地方大 学の学長が就任するのは異例。独立行政法人化など重要課題の山積する公大協 のかじ取りを担う。 公大協は、県立大や市立大など公立大学73校で組織。総会で役員改選があ り、首都大東京の西沢潤一学長の会長退任に伴い、宇野学長が後任に就任した。 任期は2年間。 宇野学長は2003年に公大協の中国・四国地区協議会議長を務め、04年 5月からは会長代行の副会長に就任。今後は公大協の進める調査研究の総括、 文部科学省や全国知事会といった関係機関との協議などの重責を担う。 宇野学長は「地方分権が進む中、公立大学の果たす役割はますます重要にな る。地方に公立大学の根をしっかりと張るため、人材育成に力を入れていきた い」と話している。 国立大学協会や日本私立大学連盟など大学の全国組織は、都市部の伝統校が 会長職を務めるのが慣例。公大協も従来、東京都立大、横浜市立大などの学長 が歴任してきたが、前会長の西沢氏(就任当時・岩手県立大学長)が初めて地 方の大学から選出された。 |