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新首都圏ネットワーク

『東海日日新聞』2005年5月25日付

豊橋技科大が未来ビークルリサーチセンターを設立


 豊橋技術科学大学(天伯町、西永頌学長)は24日、同大学講義棟で「未来ビー
クルリサーチセンター」の設立総会を開いた。自動車を中心とした輸送機器類
の研究開発に特化した機関で、自動車メーカーの集積を背景に輸出入日本一を
誇る三河港および沿岸自治体が国際自動車特区に指定されたことなどを受け、
法人化後の特色付けの一環として立ち上げた。

 設立総会には関係者ら150人が出席。設立に尽力した小林俊郎副学長が
「将来飛行機まで視野に入れ、ビークルの未来を見つめていきたい」、西永学
長が「自由人の発想や活動を組織化すると、大きな力が発揮される。自動車特
区の一翼を担い、開発した技術類は地域に還元していく」とあいさつ。

 加藤三男・豊橋市助役が「地域企業の技術開発に期待」と来賓祝辞。センター
長に就いた福本昌宏教授がセンターの概要を説明した。「地域ニーズに合った
運営に努め、ものづくり中部に貢献したい」。

 センターは環境、安全、情報、生産、経営―を5本柱に総勢40人余のコア
メンバーで研究開発を進める。

 総会では、トヨタ自動車商品開発本部第2トヨタセンターエグゼクティブチー
フエンジニア、加藤喜昭氏の基調講演「未来パーソナルモビリティ i―un
it」が行われ、続いて05年度連携融合プロジェクトの概要が説明された。