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『毎日新聞』2005年5月23日付 室蘭工業大:大学PRに修学旅行生受け入れ 6月に第1号 室蘭工業大(北海道室蘭市水元町)は今春から、修学旅行で近郊を訪れる道 外の高校生に大学をPRする「プロビデンス・プログラム」を始めたが、受け 入れ第1号として、6月27日に岡山県立邑久(おく)高(瀬戸内市)の理系 志望の2年生22人が訪れる。同大は「『理系離れ』が叫ばれる中、理科教育 の啓発と大学の知名度アップにつなげたい」と期待を膨らませる。 同高生徒は同日、新千歳空港から洞爺湖温泉(胆振管内虻田町)へ向かう途 中、同大へ立ち寄る。宇宙船研究の第一人者として知られる棚次亘弘教授の模 擬講義を受講した後、学内を見学する。 同大は高校生対象のオープンキャンパスを毎年8月に開催しているが、道外 からの参加者は少なかった。そこで、道外の高校生にPRする手だての一つと して、修学旅行生の受け入れ決定。今年2月に修学旅行を担当する大手旅行代 理店と打ち合わせをしながら、受け入れプログラムを検討していた。 「プロビデンス」は1796年に室蘭に来航した英国海軍探検隊の帆船名で、 それににあやかり、大学や室蘭を全国に知ってもらいたいとの願いが込められ ている。 大学の独立行政法人化で、それぞれの大学の独自な入学希望者集めが求めら れており、同大は「洞爺湖温泉や登別温泉など近隣の観光名所を訪れる修学旅 行生は多い。道外の学校に限定せず、幅広く受け入れたい」(入試課)と話し ている。【大谷津統一】 |