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『秋田魁新報』2005年5月22日付 「支援基金」を創設/秋田大が外部資金を受け入れへ 法人化移行2年目の秋田大学(三浦亮学長)は、文部科学省の運営費交付金 が毎年削減される事態をにらみ、「教育研究支援基金」を創設、個人や企業な どから外部資金を積極的に受け入れようと乗り出した。 同大財務課によると、同大の予算に占める運営費交付金の割合は例年40% 程度。付属病院収入、授業料と並び、収入の大きな柱となっている。17年度 予算約250億円のうち、運営費交付金は約100億円。文科省はこの運営費 交付金を毎年1%前後減らす方針で、本年度は同大で約7400万円が削減さ れた。 同大は、経営効率化だけでは削減分を補えないと判断。本年度から授業料を 1万5000円値上げし、国の標準額と同じ53万5800円とした。しかし、 今後も運営費交付金が減少していく上、付属病院収入の増加も容易ではなく、 教育研究の質を維持、向上させるためには、外部資金を増やし、運営費交付金 の減額分を賄わなければならない状況にある。 このため、外部資金を調達する一つの手段として教育研究支援基金を創設。 ▽学生への奨学金▽基礎研究の推進▽地域貢献・文化国際交流活動▽キャンパ ス内の環境整備・美化―などに活用することにした。寄付金の申し込み受け付 けは、今月上旬から始まっている。 |