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『京都新聞』2005年5月18日付 「大学基金」を創設 京都工繊大 京の国立大で初 京都工芸繊維大(京都市左京区)はこのほど、奨学金や教育研究環境の充実 など人材育成のために役立てる「大学基金」を創設した。教職員や卒業生、企 業など学内外に寄付を呼びかけていく。大学基金の設立は、京都の国立大では 初めて。 法人化を機に、より柔軟に活用できる財源確保のため基金を創設した。大学 独自の特別奨学金の新設、学生のインターンシップや起業支援などの「人材育 成基金事業」と、寄付講座や教育研究機器導入、建物建設など寄付者が用途を 指定する「指定基金事業」の2事業が柱。学内の歴史的建築物の修復・保全事 業にも活用する。 基金の規模は、人材育成基金事業で今後5年間に1億円程度を計画。指定基 金事業は随時受け入れる。大学基金委員会(委員長・江島義道学長)が先月発 足し、教職員や同窓生に基金への寄付協力の呼びかけを始めた。今後、企業な どへも協力を求めていく。 国立大の独自財源となる基金の創設は、咋春の国立大学法人移行で可能になっ た。教学支援や国際交流、施設整備などを目的に各大学が検討、すでに東京大 などが創設している。 |