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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2005年5月18日付

若手研究者を相互交流
リーダー育成へ3大学


 東京工業大と名古屋大、大阪大は18日、将来リーダーとしての活躍が期待
される若手研究者の人材育成を目的に、各大学の工学系の助教授や講師を大学
間で相互派遣する人材交流プログラムを、来年4月から始めると発表した。

 プログラムによると、各大学は毎年2人以上をほかの大学に派遣する。派遣
期間は3年間で、期間終了時に45歳以下であることが条件。期間中は派遣先
の教員と同等に扱われ、給与も派遣先から支払われる。研究活動だけでなく教
育や組織の運営にも参加する。期間終了後は必ず元の大学に戻る。

 東工大の三木千寿教授は「大学間のこうした試みは全国初だろう。軌道に乗
れば、工学系以外の分野で行うこともあり得る。有望な人材は外に出したくな
いと考えがちだが、外に出ることで、知識や人脈を得られる」と話している。